おめでとうございます・元旦の願い一つ(西村真悟の時事通信)

平成二十年正月元旦、あけましておめでとうございます。
 お国と御皇室の弥栄と、皆さまの本年のご多幸とご活躍を祈り申し上げます。
旧年の世相は「偽」という印象を残したのに対し、本年は「真」となり、国家再興の歩みが堂々と拓かれることを念じます。

                  記

 とはいえ、我が国内の「世相」を国内で如何に感じていても、我が国周辺の状況は、「変」であり「激」であり「乱」であり「凶」となる要因に満ちている。
にもかかわらず、我が国内の世相は、この状況を認知せず、一種の閉塞空間のなかの安息を楽しんでいる。
 ここにおいて、先憂後楽であらねばならない政治は、この周辺状況に対応出来る状態にあるのか。
仮に厳しさを自覚した即応体制にあるならば、少なくとも、総理大臣は、冬の北京で春だとは言わなかったであろう。してみれば、旧年二十八日、総理大臣が北京で春と言ったのも「偽」か。

 さて、本年三月には台湾の総統選挙、ロシアの大統領選挙。
七月には北海道でサミット。九月には北京オリンピック。その次は、アメリカ大統領選挙。
これをざっと観ただけでも、我が国を取り巻く政治状況に激変が起こりかねない。

 先ず、三月の台湾総統選挙。
 この結果次第で、台湾の強力な軍事力が中国の軍事力と合体して、我が国に向かうことになる。
つまり、中国国民党の候補者が総統になれば、台湾は中国と合体する方向に向かうのだ。
 四日前に北京で、日中関係に春が来たと言っていた総理は、
台湾の総統選挙に如何なる関心を持っているのだろうか。
 日本の総理は、この総統選挙も「支持しない」のであろうか。それなら、結論はともかく、論理的には一貫している。
しかし、仮に、三月の台湾総統選挙を容認していながら、台湾名での国連加盟申請を「支持しない」のであれば、中国への迎合による論理破綻である。
 何故なら、総統選挙そのものが台湾が国家である証だからである。台湾が国家である証を容認しておいて、国家であれば当然なせる国連への加盟申請を「支持しない」という論理は成り立たない。

 次に、七月のサミット。
 総理は、北海道でのサミットに総理として乗り込みたいのだと思うが、覚悟はあるのだろうか。
 北海道の一部を軍事占領しているロシアの首脳が北海道に来るのだ。
この北海道のサミットを絶好のチャンスとして、サミット参加国環視のなかで、ロシアに対し如何にして北方領土返還を迫るのか。北海道に「夏が来た」で済まされる問題ではない。
 仮に、ロシアとの事前協議で、先方が北方領土問題に全く関心を示さず、サミットに於いて話し合うことにも応じないならば、ロシア一行の宿泊ホテルは、水も冷暖房も水洗便所もない木賃宿にすべきである。最低レベルのホテルにすべきである。その為に特別の小屋を建ててもよい。こういうことを「しらっと」するのが外交だ。外交官とはそれを慇懃にしてのける役人ではないか。特にロシアに対しては露骨に我が方の感情を示さねばならない。まさに、ロシアが未だ軍事占領を続ける北海道でするサミットなのだから。

 北京のオリンピック。
 正直言って憂鬱である。スポーツ選手がオリンピックに参加したいのは分かる。
しかし、北京でのオリンピックは憂鬱である。
 世界の疫病神だ。共産党独裁国家、最大の反日国家、最大の人権無視国家、チベット人やウイグル人への虐待、自国農民への虐待、核とミサイルを増産し続ける軍事優先国家、社会秩序はめちゃくちゃ、犯罪多発、言論の自由もない警察監視国家、空気も水も劣悪、傲慢無礼な中華思想の「阿Q」、自分に不都合なことは一切認めず人様の悪口ばかりを言いつのる「阿Q]・・・こんなところが、(どういう工作をしたのか)オリンピック選考委員会で当選してオリンピックをするからといって、いそいそと参加することはないだろう。
嫌々参加するのも嫌だ。
いっそのこと、ボイコットするのはどうであろうか。
オリンピックのしわ寄せで北京などから閉め出されている多くの中国民衆は拍手喝采するのではないか。
 仮につつがなく開催にこぎつけても、どうせ中国共産党は、ナチスの「民族の祭典」まがいの宣伝映像を延々と世界に流すのであろう。
 ところで、ナチスの「民族の祭典」のあとには何があった。
歴史を振り返ろう。
手放しでオリンピックを観て居れば、そのあとに何が来るか分からない。
これが、独裁国家のオリンピックというものだ。
 現在の中国社会は、東京オリンピックの前の「三丁目の夕日」の時代の日本ではない。
 清朝末期の富裕と退廃と阿片窟のような裏社会と絶望的な貧富の格差。
オリンピックという官制祭典の無理がたたって、この中国社会がどうなるか分からない。
中国の歴史における歴代王朝末期の社会動乱が始まりかねない。
こうなれば、核ミサイルを持った軍隊が軍閥となって中央の統制が取れなくなる。
 北朝鮮でオリンピックをするほうがまだましだ。

 アメリカ大統領選挙。
 いずれの大統領が当選しても、アメリカの対日戦略、東アジア戦略は変化する。
我が国は、如何にして国家存立の戦略を構築するのか。
そして、日米同盟関係を如何にするのか。
 はたまたアホのように、「国連中心主義」でまとまるのか。
 いずれにしても、今の与野党の構造からは、国家戦略は生み出せない。

 以上の通り本年の状況を概観すると、国連中心主義で一致しかけている我が国国内政治の状況が、如何に子供じみたものか分かるというものである。
 さらに、与野党とも、これに対処するにもっともふさわしくない御仁が代表を務めているなー、と一種の感慨に打たれざるを得ない。
 我が国家存立と再興のために、政界の再編は必至である。
 それにしても、麻生外交が掲げた戦略的意義を脅威の思いを以て注目したのは中国であったのではないか。
 本年、安倍・麻生内閣の痕跡も残さないような内閣が、このアジアの動乱に対処することになるとはまことに皮肉と言わざるを得ない。

 さて、冬の北京が春だと思っている総理と内閣のことはともかく、我々は何が出来るか。
 先ず、私は、我が日本の為にも、もちろん台湾のためにも、
台湾総統には民進党の謝長廷氏が当選しなければならないと思う。
 それは当然ではないか。謝長廷氏は台湾を愛している。
台湾を愛している人が台湾の総統・プレジデントになることを願うのは隣国の当然の願いである。
 反対に、台湾を愛していない者、台湾は中国の一部と思っている者、つまり、台湾という国家を否定する為に台湾のプレジデントになろうとする者、この者が台湾の総統になることを、仮に我が国が願うならば、これは民主主義という理念の否定であり台湾を侮辱することであり、国家否定という最大の内政干渉という裏切りである。

 謝長廷氏は、旧年十二月に来日して京都大学で演説し、
「台湾は既に国家である」と鮮明にした。
 よって、我が国は、謝長廷氏を支持すべきである。
 「台湾は独立しない」つまり「台湾は国家ではない」と主張する中国国民党の候補者は、民主主義を否定する者である。このような者は、台湾のみならず我が国と東アジアに不幸をもたらす。
 
 そこで、我々は何が出来るか。諸兄姉にお願いしたい。
 総統選挙までに出来るだけ多くの仲間とともに台湾を訪れて欲しい。
そして、我々日本人は謝長廷氏を支持すると多くの台湾の人に伝えて欲しい。
三月までの海外旅行地は台湾と設定して欲しい。一衣帯水の隣国なので、ヨーロッパ、アメリカ、東南アジアへの旅行代金で何回も台湾へ行けるはずだ。
 台湾のあらゆる観光地で、また、夜店で、さらに、田舎で、日本人は台湾の総統に謝長廷氏を願っていると台湾の人々に伝えて欲しい。
 旧年十一月、百名を越える人々と「日台同盟推進訪問団」を結成して台湾を訪れた。
その後、参加した仲間と情報交換した。
その結果、台湾の人々は、日本人が「台湾人の台湾」を願っていると言えば非常に喜んでくれるということだった。
 長年、国民党の所謂「白色テロ」という恐怖政治のなかで生きてきた台湾の人々は、なかなか自分の政治信条を表明できなかった。その癖が未だに抜けていない。
 しかし、日本人が大勢行って励ませば、「台湾人の台湾」を目指す動きは大きなうねりとなって謝長廷氏当選に結びつくのではないか。
・・・これが、台湾をよく知る仲間の意見である。
 よって、本元旦において、多くの仲間が、台湾と日本の幸せのために、台湾を訪れ、一衣帯水の隣人を励ますことを心から願う。
 これが、我々日本人が、日常生活のなかで、アジアの幸せのために為せることである。このような立場に、日本人がいること、これご先祖のおかげと思う。
 

                                    (了)

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